民間の退職金と比較
では民間の会社員の場合、退職金は平均でいくらなのでしょうか。
少し古い統計ですが、厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査 結果の概況 退職給付(一時金・年金)の支給実態」が参考になります。
ここでは「勤続20年以上かつ45歳以上の退職者(退職事由が定年退職)」の金額を抽出します。
1人平均退職給付額
- 大学・大学院卒(管理・事務・技術職):1983万円
- 高校卒(管理・事務・技術職):1618万円
- 高校卒(現業職):1159万円
大学卒業であっても、平均の退職金は2000万円に届きません。
実際には退職金が数万円という企業もあり、下の数字に引っ張られている可能性はあります。
また近年は退職金の制度自体が廃止になる企業もあります。業績に左右されることも多く、学校の先生に比べられることも多いでしょう。
ただし、収入だけで判断することはできません。
クラブ活動を含む長時間労働も話題になるなど、その勤務実態は計り知れません。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。