子どもの頃、他のきょうだいとの接し方を比べて、親に不満を抱えていた人もいるのではないでしょうか。
合同会社serendipityが20歳以上50歳未満の男女全国2998人を対象に行った「きょうだい間格差」によると、親への不満を最も抱えていたのは「中間子」で62.1%でした(2022年3月17日公表)。
長子・中間子・末子それぞれの不満度をみると、いずれも女性の方が親への不満を抱えており、特に中間子女性は67.2%、長子女性は64.7%という高さ。
一方で末子男性は42.5%、長子男性は47.1%と、男性の方が低い結果となりました。
いざ自分が親になると、公平にしているつもりでもきょうだいへの関わり方は難しいものです。長子・中間子・末子それぞれが抱える不満を見ていきましょう。
【長子の不満】「兄(姉)だから」と言われてガマン
同調査より、まずは長子の不満を見ていきます。
最も多かったのは、親に対して「弟・妹には甘かったのに、自分には厳しかった」という不満で全体で54.9%でした。
下の子が生まれると、どうしても親は忙しくなってしまいがち。「本当は甘えたいけれど甘えられない」という寂しさを感じる長子も多いでしょう。
「『兄(姉)だから』と言われ、我慢することが多かった」という回答も53.2%。きょうだい喧嘩が起こるとつい「お姉ちゃんなんだから我慢して」と言ってしまうご家庭もあるのではないでしょうか。本当は自分の気持ちを聞いてほしいと思っているかもしれませんね。
また、1人目ほど親も育児や教育に力を入れてしまいがちです。お子さんとしては期待が重い、下の子には甘いといった不満を抱えることもあるでしょう。