「はやい・うまい・やすい」のキャッチフレーズ、そして吉牛(よしぎゅう)の愛称でも親しまれる吉野家。看板メニューの牛丼のほかの「じゃない方メニュー」も健闘中。
今回は、吉野家の救世主、そして牛丼のライバルともいえる実力派メニューの豚丼にフォーカス!その歴史も振り返りつつ、豚丼のおいしい食べ方もご紹介します。
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吉野家の豚丼がやってきた!
さっそく、本日の主役「豚丼」がカウンターに運ばれてきました。
吉野家公式ホームページでは、
「多くのお客様の支持を得た『豚丼』の復刻商品。懐かしく優しい味わいの豚丼をお楽しみください。お弁当などのお持ち帰りに便利なテイクアウトやデリバリーでもご注文いただけます」
と紹介されています。うーん、「元祖の味」の復刻版なんですね。気になる!
今日は「いただきます!」のその前に、ちょっと気になる豚丼ヒストリーをご紹介。
吉野家・豚丼ヒストリー【2004~2021】
豚丼が吉野家のメニューに初めて登場したのは2004年のこと。若いみなさんにはピンと来ないかもしれませんね。
BSE問題(※)によって米国産牛肉の調達ができなくなり、牛丼の販売が中止された期間に、大ピンチヒッターとして登場したのがこの豚丼なのです。
※BSE問題:BSE(牛海綿状脳症)に感染した牛が日本を含む各国で発見され、世界的な問題となったできごと。
2003年:牛丼の販売停止
十分な牛肉を確保できなくなった吉野家は、営業時間の短縮や特盛の販売を中止するなどの工夫で牛肉の確保を行ないました。しかしやむなく、2003年末に牛丼の販売は中止となります。
2004年~2011年:豚丼の登場
2004年3月、いわゆる「元祖・豚丼」が登場。牛丼の販売中止で窮地に立たされた吉野家の代替商品として、救世主の役目を果たします。
この間に牛丼の販売再開(2006年)もあり、2011年12月、豚丼はいったん終了となりました。
2016年:豚丼が「定番メニューに」
ファンの要望に応え、2016年に定番メニューとして復活した豚丼。
2018年からは“新味「豚丼」としてリニューアルされ、豚の角煮を提供前に甘辛タレで和えるスタイルに方向転換しました。
2021年「元祖豚丼」の味が復刻
2021年1月21日、「初登場時に近い味を目指して復刻」する形で、いまの豚丼に。元祖豚丼の味が、約10年ぶりに復活!
次では、誕生当初の「元祖・豚丼」の復刻版である、新「豚丼」をじっくり味わっていきます。