三越伊勢丹HD、新体制発表でも再急落。日経平均は膠着続く

【東京株式市場】2017年3月8日

株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続落、多くの投資家が動くに動けず

2017年3月8日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,254円(▲90円、▲0.5%) 4日続落
  • TOPIX 1,550.2(▲4.7、▲0.3%)  反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,080.8(+9.7、+0.9%)  反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:771、値下がり銘柄数:1,073、変わらず:160
  • 値上がり業種数:9、値下がり業種数:24

東証1部の出来高は16億2,603万株、売買代金は2兆144億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。来週開催のFOMC、及び、今週末の雇用統計発表等を控えて、模様眺めが続いているようです。売買代金は3日ぶりに2兆円を回復したものの、動くに動けない投資家が多いような雰囲気です。

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日経平均株価は寄り付きから小幅安で始まり、終日マイナス圏で推移して終わりました。取引時間中の値幅(高値と安値の差)こそ127円となり、今週に入ってから最大となりましたが、後場は19,230円を挟んでほとんど値動きが見られませんでした。

また、今週末は四半期に1度のメジャーSQ算出を控えていることも、値動きを鈍くした要因の1つと考えられます。いずれにせよ、最近になかった膠着相場と言えましょう。結局、目立った動きもなく4日続落となりました。なお、TOPIXも同じような値動きとなり、反落となっています。

売買代金は18日連続の1,000億円超えも、その勢いは明らかに弱まる

東証マザーズの出来高は7,161万株、売買代金1,011億円となり、いずれも前日より減少となりました。売買代金は18日連続の1,000億円超を維持したものの、勢いはかなり弱くなってきたことは事実です。

総合指数も反発したものの、前日までの明るいムードは後退したと言えましょう。新興市場での熱気が着実に戻ってきたのかどうか、9日以降が正念場と考えられます。

三越伊勢丹HDが再び急落した一方で、任天堂は4日続伸と気を吐く

個別銘柄では、目立った値動きが少なかった主力株の中で、日東電工(6988)が大幅安となり、トレンドマイクロ(4704)も大きく値を下げました。また、エーザイ(4523)やテルモ(4543)も下落し、野村ホールディングス(8604)など証券株も安く引けています。

さらに、前日に新経営体制を発表したものの三越伊勢丹ホールディングス(3099)が再び急落となり、アルプス電気(6770)など電子部品株も冴えない展開が続きました。

一方、任天堂(7974)が4日続伸となり、株主優待制度を発表した日本電産(6594)も値を上げました。また、キリンホールディングス(2503)が連日の高値更新となっています。さらに、日立建機(6305)も取引時間中に高値更新となりましたが、終値では下落して引けました。

新興市場では、キャリア(6198)が急騰して高値を付け、ドリコム(3793)やGunosy(6047)も大幅高となりました。また、窪田製薬ホールディングス(4596)やUMNファーマ(4585)など医療バイオ関連株も急騰しています。

一方、グレイステクノロジー(6541)は連日の急落となり、レノバ(9519)も大幅安で引けました。

青山 諭志

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット動向、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄や投資といった個人の資産運用動向を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。