お金にも働いてもらう
ここまで「年収400万円世帯」の貯蓄と負債の実態を紐解いてきました。
マイホームのローンなどの返済に追われ、なかなか貯蓄まで回らないという方が多いのが実情といえるかもしれません。
前述のデータを見ると、ほとんどの方が預貯金を活用されていることがわかりましたが、残念ながら銀行にあずけておくだけでは、お金は増えて行かない時代となりました。
そんなときに検討をおすすめしたいのが「お金にも働いてもらう」、つまり資産運用の活用です。
仕事を退職したあとの生活のイメージを早めにすることで、「今から」将来に向けて備えるのです。そうすることで、漠然とした将来への不安も解消できるかもしれません。
例えば、つみたてNISAやiDeCoなど、運用しながら税金のメリットを享受できる制度の活用を検討されてもよいでしょう。
積立投資は長期で行うからこそ、成果が出ます。少しでも早く運用をスタートすることが成功への近道であることは間違いありません。
銀行などの預貯金とは異なり、資産運用には元本保証はありません。集中的に投資をするのではなく、リスクを分散しながら積立を長期間で行えるかどうかがカギを握ります。まずは情報収集から、始めることをおすすめします。
参考資料
吉田 奈都子