60歳代の貯蓄事情から学ぶ「将来の備え」
60代の4世帯に1世帯が3000万円以上という点を見習い、貯蓄の分配を考えることが重要です。
預貯金が安全に感じますが、銀行預金にもデメリットがあることをご存知でしょうか。
- 利息がつきにくい
- つい引き出してしまう
- インフレリスクがある
- 利息には税金がかかる
これらを補える金融商品について考えてみましょう。金融商品は多岐に渡るので、一般的なものについて解説します。
1.利息がつきにくい
銀行に預けるだけではほとんど利息がつきません。資産運用に回せば、運用の成果に応じて運用益が受け取れます。
2.つい引き出してしまう
銀行預金は流動性が高いため、気軽に引き出してしまうリスクがあります。よほど意思が強い人でないと、長期間に渡ってコツコツ貯めるのが難しいでしょう。
例えば保険であれば、強制的に保険料を支払うことで積み立てられます。解約すれば元本割れのリスクがあるので、安易に引き出すことも避けられます。
3.インフレリスクがある
インフレが起こった場合、銀行に預けたお金の価値が下がってしまいます。もし資産運用や変額保険などで運用を行えば、避けることができるでしょう。
4.利息には税金がかかる
税金はどんな金融商品にもかかりますが、例えばつみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)であれば、その運用益が非課税になるというメリットもあります。
反対に、銀行預金の最大のメリットである「元本保証」は、多くの金融商品で保証されません。つまり、資産は分散して保有することでうまくデメリットをカバーできるのです。
年度末は貯蓄計画を立てるのに最適な時期です。一度しっかりマネープランを考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」第8-5表、8-30表
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年(2020年)調査結果」
LIMO編集部