今期は過去最高の利益を目指しているサイゼリヤ

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海外の事例からも2022年はアフターコロナに向かうと予想されますが、今期のサイゼリヤは過去最高に近い売上高を目指しています。

同社の直近5年の業績推移及び今期予定は下記となります。

  • 2017年8月期 売上高1,483億円、経常利益119億円、当期純利益75億円
  • 2018年8月期 売上高1,541億円、経常利益89億円、当期純利益51億円
  • 2019年8月期 売上高1,565億円、経常利益97億円、当期純利益50億円
  • 2020年8月期 売上高1,268億円、経常利益▲21億円、当期純利益▲35億円
  • 2021年8月期 売上高1,265億円、経常利益35億円、当期純利益18億円
  • 2022年8月期(予想) 売上高1,500億円、経常利益130億円、当期純利益86億円

今期は時短協力金が計上されるため経常利益を130億円としており、過去最高益となった2017年8月期の119億円を超える予想です。

また売上高1,500億円は過去最高を記録した2019年8月期の1,565億円に迫る数字であり、協力金がなくとも今期は大幅な業績回復を見込んでいます。

海外部門の好調がサイゼリヤ復活の背景

サイゼリヤは日本発の格安イタリアンの店として知られていますが、ここ数年は海外展開に注力しており、中国中心に海外で464店舗を展開しています。

2021年8月期末時点の国内店舗1,089店舗であり、海外店は国内店の約4割の規模です。

2022年8月期の地域別の売上及び利益予想は下記です。

また参考までに2017年8月期の数字も記しました。

  • 国内 売上高1,000億円、営業利益10億円(2017年8月期 売上高1,173億円、セグメント利益71億円)
  • 海外 売上高500億円、営業利益60億円(同 売上高355億円、セグメント利益35億円)

今期は海外の利益に加え、国内は時短協力金により経常利益(上記の国内利益に協力金の利益は未計上)は過去最高益の達成が見込まれています。

ただし過去最高に近い売上高1,500億円を予想する点に今期計画の特徴があります。

国内売上は2017年8月期に近い1,000億円で、海外売上は2017年8月期に比べ約4割増の予想であり、国内の売上回復とともに海外の伸びが予想されています。