この春、育休から復帰される方もいるでしょう。総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)」によると、2020年は共働き世帯が1240万世帯、専業主婦世帯が571万世帯。現代は共働き世帯が主流です。

夫婦で育児と両立しながら仕事をする生活に、不安を抱える方も多いもの。育休明けの生活をラクにする方法を考えながら、同時に行いたいのがマネープランの見直しです。

共働きは収入がある分貯蓄が貯まりやすいと思われがちですが、なかなか貯蓄できないというご家庭もあります。共働きでも貯蓄できない理由を確認しましょう。

共働き世帯の平均年収は800万円台

まず確認したいのが、共働き世帯の平均年収です。総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」をみると、以下の通り。

共働き世帯の家庭のすがた

  • 世帯主の年齢:48.5歳
  • 世帯人員:3.43人(18歳未満人員0.99人)
  • 持ち家率:82.9%

共働き家庭の平均は世帯主が48歳で家族3人、うち18歳未満の子どもが一人。持ち家率は8割を超えました。

共働き世帯のお財布事情

年間収入:811万円
平均貯蓄額:1304万円

〈内訳〉

  • 金融機関:1252万円
  • 通貨性預貯金:444万円
  • 定期性預貯金:366万円
  • 生命保険など:303万円
  • 有価証券:139万円
  • 金融機関外:52万円

平均負債額:970万円(うち、住宅・土地のための負債902万円)
純貯蓄額:1304万円-970万円=334万円

共働き世帯の平均年収は800万円台。ゆとりのある生活ができるように感じますね。

平均貯蓄額が1304万円と、40代後半で1000万円を超えています。一方で、住宅ローンと考えられる負債は970万円。

貯蓄から負債を引いた「ほんとうの貯蓄」は約300万円という結果に。住宅ローンの負担が大きい間はどうしても純貯蓄が低くなります。