定年退職に向けた「支出の見直し」「資産運用」
仮に「貯蓄ゼロ」で定年退職を迎えた場合、老後は暮らしていくことができるのでしょうか。
生活水準を落とせば「年金」と「退職金」で暮らしていけると考える人もいます。
しかし年金と退職金については、今後も同水準が保証されているわけではありません。退職金の制度自体がなくなる企業もあるのです。
定年退職に向けては、ある程度自分で資産を作る必要があるといえるでしょう。預貯金と一緒に考えたいのが、「支出の見直し」と「資産運用」です。
実は定年後に支出が増える可能性のある項目も存在します。
定年後、支出が増える可能性がある項目
- 水道光熱費
- 近所づきあいの交際費
- 趣味や生きがいのための費用
- 妻の国民年金保険料
- 国民健康保険料※
※健康保険から国民健康保険へ移るほか、定年退職前の健康保険に引き続き加入する、要件を満たす人が会社勤めの家族の被扶養者になる選択肢もある
会社員時代に比べると接待費用や交際費が減るものですが、反対に増える支出項目もあります。油断せず備えておきましょう。
資産寿命を延ばすために「資産運用」という選択肢を
退職後に向けて、資産運用でお金を増やす人もいます。最近ではiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)やつみたてNISAなどをよく聞きますね。
資産運用は現役時代に行うだけでなく、定年退職後も続けることで、資産寿命を延ばすことも可能になります。
ただし、退職後に始めても積極的な運用は難しいでしょう。資産運用は長期間になるほど有利になるため、検討するなら早めに準備を進めましょう。
支出の洗い出しや資産運用の準備を始めることで、60代以降のリタイヤに備えやすくなります。まずは積極的に情報収集をしてみましょう。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年(2020年)調査結果」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和2年(2020年)調査結果」
LIMO編集部