2022年4月には75歳までの繰下げが可能に
年金の受給開始は原則65歳からですが、現在70歳まで繰り下げることができます。増額率はひと月当たり0.7%。70歳までの繰り下げで最大42.0%まで増額となります。
これが2022年4月以降には、75歳までの繰下げが可能に。最大で84％の増額となります。年金額が84％も増額となれば、繰下げ受給を考える方もいるでしょう。
しかし厚生労働省の「健康寿命の令和元年値について」によれば、平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳。健康寿命でみると男性で72.68歳、女性で75.38歳です。男性の健康寿命は75歳以前ですね。繰り下げている間の生活費も別途必要です。
繰下げ受給については、慎重に検討する必要があります。
また、繰下げ受給をする際には申請についても注意が必要です。年金には5年の時効が存在します。繰下げ受給を選択する場合には時効という悲劇を防ぐためにも、きちんと申請を行いましょう。
不明点がある場合には、必要に応じて最寄りの日本年金事務所などへ問い合わせるといいでしょう。
