50代の貯蓄額、金額ごとの割合は

この調査データには金融資産を保有していない世帯も含まれており、その割合は「二人以上の世帯で13.3%」「単身世帯で41.0%」です。貯蓄がない人の割合が、特に単身世帯で非常に多いことがわかります。

そこで、貯蓄額別の割合を分かりやすく棒グラフで表してみました。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」をもとに筆者作成

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」をもとに筆者作成

二人以上の世帯では一番割合が多いのが「3000万円以上」の13.8%、次に多いのが「金融資産非保有」の13.3%という、両極端の結果となっています。まさに二極化していると言えるでしょう。

単身世帯では、一番割合が多いのが「金融資産非保有」の41.0%、次に多いのが「100万円未満」の10.4%、その次が「3000万円以上」の7.6%となっています。

二人以上世帯と比べて貯蓄額が少なくなるのは当然ですが、貯蓄がないと回答する人が圧倒的に多いことは特筆すべき点でしょう。

このように割合にすると、平均値や中央値ではわからないことが見えてきます。