60歳代「貯蓄ゼロ世帯」は何パーセントか。国民年金・厚生年金の平均額はいくら？

コカ･コーラ ボトラーズジャパン株式会社は、5月1日出荷分より大型PETボトル製品（1.5L、2L、一部製品を除く）を5～8％（※製品による）値上げすると公表しました（2022年02月8日公表）。相次ぐ食料品などの値上げに、不安を抱える人も多いですよね。

60代になり、年金生活に入るとこのような値上げは家計に響きます。貯蓄を切り崩す額が増えてしまいますが、貯蓄が心もとない方もいるでしょう。

実際に現代の60代の方はどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。貯蓄ゼロ世帯の割合と対策についても見ていきます。

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60代・二人以上世帯「貯蓄ゼロ」は何パーセント？

今回は金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査（令和2年）」を参考に、60歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。

60歳代「二人以上世帯」の金融資産保有額（金融資産を保有していない世帯を含む）

• 平均：1745万円
• 中央値：875万円

内訳

• 金融資産非保有：18.3％
• 100万円未満：3.5％
• 100～200万円未満：4.0％
• 200～300万円未満：4.0％
• 300～400万円未満：3.3％
• 400～500万円未満：4.0％
• 500～700万円未満：5.3％
• 700～1000万円未満：7.5％
• 1000～1500万円未満：7.5％
• 1500～2000万円未満：6.3％
• 2000～3000万円未満：13.3％
• 3000万円以上：19.6％
• 無回答：3.3％

平均は1745万円。より実態に近い中央値でみると、875万円でした。

平均は一部の大きな数字に引っ張られやすい傾向があります。平均と中央値の差は約870万円なので、それだけ一部の富裕層の影響が大きいことがうかがえます。

内訳を見ると、貯蓄を2000万円以上保有している層が32.9％。

一方で、貯蓄ゼロの世帯は18.3％とおよそ2割を占めました。