鉄鋼株、資源株、銀行株の動向
「PBRが低い」「配当利回りが高い」ということは、必ずしも「PBR1倍まで株価が必ず上昇する」「高配当が続く」というわけではありません。
業績が悪ければ、株価の下落は続き、配当利回りは高くとも配当金額が減っていくという可能性は大いにあります。
そこで、先ほどのランキングに多く見られた鉄鋼株、資源株、銀行株の置かれた状況を簡単に振り返ります。
鉄鋼株・資源株
新型コロナウイルスの世界的な蔓延を受けて経済活動が鈍る中、工業の起点ともいえる鉄鋼業と資源業も厳しい事業環境が続いています。
「コロナがいつ収束するか」「各国でどのような財政政策がとられていくか」などが今後の注目点でしょう。
銀行株
銀行業の業績は金利動向の影響を大きく受けます。
米国金利は利上げ観測を背景に足元で高水準で推移していますが、今後どのような推移を辿るかが大きな注目点でしょう。
そのほか、支店の統合などを背景にどれだけコスト削減を進められるかも、ポイントかもしれません。