中期的なトレンドラインも割り込み、短期的には下目線か

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末は、直近の押し安値である12月3日の安値(2万7588円)付近で下げ止まりました。先週はここを維持できるかどうかが大きなポイントでした。しかし、週初から陰線になると、再度、この押し安値を割り込んでしまいました。

その後は陰線が続き、1月27日には一時、2万6044円と、2万6000円割れに迫りました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。気になるのは、長らく下値をサポートされていた8月20日からの上昇トレンドを割ってしまったことです。さらに、大底の起点となるその8月20日の安値(2万6954円)も下回ってしまいました。中期的な上昇トレンドラインが終了してしまいました。短期的には目線を下に持たざるを得ません。

ただし、長期的に見ると、現状はまだ2020年3月下旬から続く、大きな上昇トレンドの中にあり、上昇一服といったところです。下値メドとしては、サポートラインとなっている2万4500円付近で、まだ距離があります。その点では、ここからつるべ落としのように下落するというよりは、2万7000円~2万5000円の間でもみ合いが続くでしょう。2万4500円付近までは押し目買いの好機と考えていいと思います。

週末28日のローソク足が、ハラミ足の形になっていることから、ここから反発するというパターンも考えられます。

下原 一晃