高齢者の運用で覚えておきたい注意点2つ

一方で、60代など高齢の方がつみたてNISAを行う場合、確認しておきたい注意点が2つあります。

1.損をすることもあるので、別で老後資金の貯蓄が必要

つみたてNISAでは損をしてしまう可能性もあるので、自分の老後資金を全て投資に回すのはNGです。日本国債のように損をする可能性がほぼない資産に分散投資を行い、かつ、投資とは別にきちんと預貯金などで老後資金を準備しておく必要があります。

60代の方の場合、資産運用で損をしてしまったとしても全部で2000万円くらいのお金が確保できるようにしておきましょう。

2.健康寿命に自信がない方、すでに運用資金がある方は一般NISAを活用

持病などがあり20年間元気に生活できる健康寿命に自信がない方や、手元にまとまった運用資金がある場合は、つみたてNISAではなく、年間120万円まで5年間非課税となる「一般NISA」を活用することも検討してみましょう。

高齢者の方の中にはつみたてNISA20年間の長期投資を行うよりも、一般NISAの方が使い勝手が良いと感じる方もいるかもしれません。自分に合ったスタイルで、投資を行うことが大切です。

自分に合った運用を考えよう

60代など高齢の方の場合、新たに投資を始めることに抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、低コストのインデックス投資を行うことで、資産寿命を延ばすことができる可能性があります。今回ご紹介した内容を参考にしながら、60代から始めるつみたてNISAについて検討してみて下さいね。

参考資料

下中英恵FP事務所 下中 英恵