年収400~450万円世帯の貯蓄はいくらか
年収400~450万円世帯の貯蓄について、総務省統計局の「家計調査(貯蓄・負債編)詳細結果表(2020年(令和2年)第8-2表)」のデータを見てみます。
【年収400~450万円・勤労世帯】
- 平均年齢:50.6歳
- 世帯人員:3.23人(うち18歳未満人員:0.87人)
- 持ち家率:73.8%
- 平均年収:423万円
- 平均貯蓄額:911万円
世帯年齢は50.6歳で、家族は3人、18歳未満の子供が1人いるというのが日本の「年収400~450万円・勤労世帯」の平均的な家庭状況ということになります。
平均年収が400万円強に対して貯蓄は約2倍の900万円強となっています。
純貯蓄はいくらか
世帯年収400万円台の平均貯蓄は900万円強でしたが、貯蓄から負債を引いた「純貯蓄」はどうなるでしょうか。
先ほどのデータに負債項目を追加したデータを見てみます。
【年収400~450万円・勤労世帯】
- 持ち家率:73.8%
- 平均年収:423万円
- 平均貯蓄額:911万円
- 平均負債額:555万円(うち「住宅・土地のための負債」:508万円)
- 純貯蓄額:911万円(貯蓄)-555万円(負債)=356万円
貯蓄から負債を引いた純貯蓄は300万円台半ばと、平均年収の約8割の金額となっています。
7割以上が持ち家に住んでいることから「住宅・土地のための負債」が約500万円と負債の大半を占めており、これが大きく影響しています。
また、平均年収423万円は月収に換算すると約35万3000円となり、ここから日々の出費や将来に向けた貯蓄、負債の返済をやり繰りしていることになります。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03