40~50代の平均的な貯蓄額と分布はどれくらいか

では、実際に熟年夫婦といえる40〜50代の貯蓄額はどれくらいでしょうか。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年(2020年)」より確認しましょう。

40代・二人以上世帯の貯蓄

  • 平均:1012万円
  • 中央値:520万円

平均は一部の大きな数字に引っ張られやすい傾向にあります。平均をみれば1012万円ですが、より実態に近い中央値は520万円ですね。

ボリュームゾーンでみると、「金融資産非保有」(13.5%)、「1000〜1500万円未満」(12.7%)、「700〜1000万円未満」(9.0%)です。

50代・二人以上世帯の貯蓄

  • 平均:1684万円
  • 中央値:800万円

50代の中央値は800万円。ボリュームゾーンは「3000万円以上」(13.8%)、「金融資産非保有」(13.3%)、「1000~1500万円未満」(11.7%)ですね。50代になると3000万円以上保有する人もいる一方で、金融資産非保有の方も同程度いると分かります。

平均と中央値の差を比べると40代で約500万円、50代で約800万円と差が開いています。40〜50代は住宅ローンや子どもの教育費などでまとまった出費も多い世代。一方で老後も近づき始めているので老後資金の準備も必要でしょう。

貯蓄については家庭差がありますが、できる限りの家計管理を行って老後に備えたいものです。