年収だけでお金事情は決まるのか
年収400万円~500万円は、給与所得者のうち14.6%であることがわかりました。
年収は働き方や勤続年数、さらには業績で大きくかわります。同じ年収ラインの人でも、自身の年齢や子どもの有無・進学先等によって家計の様子は全く違うでしょう。また正規雇用と非正規雇用では、もらえる退職金の額が違う可能性が高いです。同じ年収でもマネープランまで同じにしてしまうと、老後の生活は苦しくなってしまうでしょう。
つまり、年収だけで家庭のお金事情が決まるわけではないということです。
一方で、多くの人が年収600万円までに収まっていることから、その中でやりくりしている人が多いのも事実です。
年収だけでは難しい場合、共働きで世帯の収入をあげたり、副業にチャレンジしたりする方もいるでしょう。こうした点は、キャリアアップやキャリアチェンジの参考にしたいですね。
年収アップや転職が難しい場合は、「支出を減らす」ことや「資産運用でお金にも働いてもらう」ことなどが選択肢になります。
過度な節約で今の生活を犠牲にすることは避けつつ、将来の備えと両立できることが理想ですね。新しい年をきっかけとして、マネープランをじっくりと考えてみませんか。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)