猫腸コロナウイルスがFIPVに変わる、体内転換説
猫腸コロナウイルスは腸管上皮細胞に感染し増殖しますが、マクロファージという免疫をつかさどる細胞内では増殖することはできません。
このマクロファージ内で増殖できるようにするために突然変異を繰り返し、猫伝染性腹膜炎ウイルスに変貌すると考えられています。
この体内転換説では猫腸コロナウイルスのスパイク蛋白遺伝子と3c遺伝子と呼ばれるところに変異が起こり、マクロファージ内でも増殖できるようになると言われています。
ウイルスの感染性はこの2つのタンパク質の突然変異により大きく左右されるのです。