老後の生活費は、いくら必要?
ここまで年金額を眺めてきましたが、老後の生活費はいくらぐらいかかるのでしょうか。
総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)平均結果の概要」から、シングル世帯・夫婦世帯別にみていきましょう。
高齢単身無職世帯の消費支出と非消費支出の合計(月平均額)は14万4687円で、内訳は以下の通りです。
※「非消費支出」とは、税金や社会保険料など、世帯の自由にならない支出のことです。
【高齢単身無職世帯】消費支出と非消費支出の合計(月平均額)
支出合計:14万4687円
- 食料:3万6581円
- 住居:1万2392円
- 光熱・水道:1万2957円
- 家具・家事用品:5328円
- 被服及び履物:3181円
- 保健医療:8246円
- 交通・通信:1万2002円
- 教養娯楽:1万2910円
- その他の消費支出(雑費・交際費など):2万9549円
- 非消費支出(直接税・社会保険料):1万1541円
次に、65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)についても見ていきます。消費支出と非消費支出の合計(月平均額)は25万5550円で、内訳は以下の通りです。
【夫婦高齢者無職世帯】の消費支出と非消費支出の合計(月平均額)
支出合計:25万5550円
- 食料:6万5804円
- 住居:1万4518円
- 光熱・水道:1万9845円
- 家具・家事用品:1万258円
- 被服及び履物:4699円
- 保健医療:1万6057円
- 交通・通信:2万6795円
- 教育:4円
- 教養娯楽:1万9658円
- その他の消費支出(雑費・交際費など):4万6753円
- 非消費支出(直接税・社会保険料):3万1160円
年金収入と支出を比べると、収支が黒字になるのは「シングル世帯 厚生年金の男性」と、「夫婦ともに厚生年金」の場合のみでした。