コロナ禍の好調な相場で富裕層は変わるのか
ここまで見てきたように、日本には意外にも富裕層が多いということがデータからも見えてきました。
ただ、日本の富は高齢者に集中しており、コロナ禍の相場上昇で富裕層の仲間入りした若年層もいるものの、世帯数でみると構造変化は一部にとどまっている可能性があります。
海外でいえば、富裕層の社会還元チャネルは様々ありますが、日本は海外と比べると寄付や財団をつくるメリットも小さく見えます。
富裕層も税負担なく社会に還元できる選択肢が多様化されれば、これまでの行動様式と変わっていく可能性も高まります。こうした制度を整えていくだけでも社会に還元されるお金が増えていくのかなと思います。
参考資料
マネー編集部ウェルスマネジメント班
執筆者
マネー編集部ウェルスマネジメント班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験がある編集者が中心となり、金融庁や一般社団法人投資信託協会など官公庁等の公開情報等をもとにわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部ウェルスマネジメント班に所属する編集者は野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵などの資産運用アドバイザー経験者等で構成されており、各々がFPとして若年層から富裕層までの相談経験をもつ。トップセールスで多数の表彰歴を持つ編集者など、表彰歴多数の編集者も複数在籍。株式や投資信託などを用いた豊富な資産運用、資産形成、老後資金のアドバイスなどの経験と知識を保有し、読者に正確な記事を届けています。
一種外務員資格(証券外務員一種)、CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年7月8日)