2021年も残り1カ月を切りました。12月はボーナス月で、懐が温まったという方もいらっしゃるでしょう。

50代となると子どもの教育資金も払い終わり、住宅ローンの支払いもめどが立ち、やっと老後資金を意識し始める頃。
そのため、ボーナスの多くを貯蓄に回している人も多いはず。

今回は、仕事も貯蓄も集大成を迎える50代の貯蓄事情を解説しながら、老後に向けた対策(※編集部注)についても触れていきたいと思います。

【※参考記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法

50代世帯「貯蓄額の中央値」は800万円。その実情は、いかに?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年調査結果」をもとに、50代の貯蓄金額について見てみましょう。

二人以上世帯の金融資産保有額

(金融資産非保有世帯含む)

平均…1684万円・中央値…800万円

50代世帯の貯蓄事情の実態に迫る!

「1000万円超世帯」は約4割

※平均値は一部の大きな数字につりあげられるため、数値を小さい順に並べて真ん中にくる中央値がより現実的です。

1000万円以上の貯蓄がある世帯は全体の約40%で、貯蓄が全くない世帯は約13%となりました。50代の貯蓄事情は、世帯によって大きく差が開いていますね。