株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅反落、終値で再び19,000円割れ

2017年2月2日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,914円(▲233円、▲1.2%) 大幅反落
  • TOPIX 1,510.4(▲17.3、▲1.1%)  大幅反落
  • 東証マザーズ総合指数 988.2(▲2.4、▲0.3%)  3日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:296、値下がり銘柄数:1,635、変わらず:71
  • 値上がり業種数:2、値下がり業種数:31

東証1部の出来高は21億2,818万株、売買代金は2兆5,703億円(概算)となり、いずれも前日より若干の増加となりました。下落相場の中で利益確定売りが増加したと考えられます。

そうした中、日経平均株価は寄り付き直後こそ高く推移しましたが、その後は円高進行などを受けて売りが優勢となりました。特に、後場の半ば以降は下げ幅を一気に拡大し、一時は▲281円安となる場面がありましたが、最後は若干戻して引けています。

それでも、終値では1月24日以来となる19,000円割れとなりました。20,000円の大台はやや遠のいた印象がありますが、週末3日(金)は19,000円台への回復が焦点となるでしょう。なお、TOPIXも同じような値動きとなりました。

東証マザーズ総合指数は3日続落、終値で1,000ポイント回復が遠のく

東証マザーズの出来高は4,888万株、売買代金1,008億円となりました。出来高は前日より大きく減りましたが、値嵩株の取引が増えた結果、売買代金は前日並みを維持しています。売買代金が2日連続で1,000億円超となったのは1月5日~6日以来です。

しかし、力不足感は否めず、総合指数は小幅ながら3日続落となりました。新興市場は引き続き、有望な物色テーマの登場が待たれる状況と言えるでしょう。

三菱電機が決算発表直後にまさかの急落、好決算の中外製薬は値を飛ばす

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)を始めとする主力株が軒並み下落しましたが、決算発表の翌々日だったにも関わらず、TDK(6762)が▲5%超急落したのが目立ちました。

また、取引時間中に決算発表を行った三菱電機(6503)は、年初来高値を更新していた優等生の値動きから一転、発表直後からまさかの急落となり、文字通り“天国と地獄”を味わったようです。前日に高値を付けた京セラ(6971)と日東電工(6988)も、ともに大幅反落となりました。

一方、前日に好決算を発表した中外製薬(4519)が値を飛ばして一時+12%上昇する高騰となりました。また、場中に決算を発表したデンソー(6902)やアイシン精機(7259)など自動車部品メーカーが上昇して引けています。

新興市場では、前日にストップ安となったUMNファーマ(4585)が大幅反発となり、ユーザベース(3966)も大幅上昇となりました。一方、ドリコム(3793)が暴落し、串カツ田中(3547)も小幅に値を下げて引けています。

参考:三菱電機の2月2日の株価の動き

青山 諭志