医療費控除の計算は補てん金を引くのを忘れずに

医療費控除の金額は次の計算式で算出します。

医療費控除の金額=支払った医療費の金額-補てん金-10万円(もしくは総所得金額の5%)

注意が必要なのは、補てん金を差し引くという点です。筆者が国税職員として申告審査をしていたときも誤りが散見されました。

補てん金とは、生命保険契約によって支給される入院給付金や健康保険制度によって支給される高額療養費・家族療養費・出産育児一時金などのことをいいます。ほかにも、不妊治療を受けた際に申請すると受け取れる補助金も補てん金に該当します。

先に書いた算式で算出された金額は医療費控除として所得金額から差し引かれ、税金がかかる所得(課税所得)を減らすことにつながるのです。