目的別口座で費用ごとに分けて先取り貯金を

銀行の口座を開設するときに使う普通預金口座は、一般的に「代表口座」と呼ばれます。代表口座には口座番号がつき、ATMでの入出金や振り込みなどができます。

一方で目的別口座とは、目的に合わせてそれぞれに貯金をする預金専用の口座です。目的別口座には口座番号がなく、代表口座と同じ名義人の「サブ口座」と捉えるとわかりやすいでしょう。

この目的別口座は、自分の目的に合った名称を決めて目標金額や目標期日などを設定できます※。たとえば「教育費」という名前を決めて、目標金額は「200万円」、目標期日は「2030年3月まで」、振替は「毎月25日に2万円」などと決めることができます。銀行によっては目的別口座を10個ほど作成できるので、お子さんが2人以上いればそれぞれ作成できるでしょう。

基本的に「定額自動振替」ができるので、銀行によって「毎月◯日」「毎週◯曜」「毎日」などから選んで先取り貯金ができます。あくまで預金専用の口座なので、原則ATMでの入出金や振り込みはできません。目的別口座からお金を引き出すには、一度代表口座に振り替える必要があります。

また、会社によってはアプリで目標金額に対してどれくらい貯まったか、達成率を%で表示したりグラフ化したりしています。貯金をすると達成率が上がるのが目に見えて分かりますし、逆に引き出してしまうと減るので「これ以上引き出さないようにしよう」と感じるでしょう。

費用ごとに明確に管理でき、モチベーションも保ちやすいのがメリットです。

※銀行によって名称や作成できる口座数などのサービス内容が異なります。詳しくは利用する銀行でお調べください。