この季節、キャッシュレス決済各社の年末キャンペーンが始まりつつあります。中には最大30%還元(上限あり)されるサービスも始まる予定で、気になっている方もいるでしょう。
キャッシュレス決済はクレジットカードのようなカードなら使いやすいですが、QRコード決済は難しい印象があります。経済産業省の商務・サービスグループ キャッシュレス推進室が2021年8月27日に公表した資料によると、2018年にはキャッシュレス比率が韓国で94.7%、イギリスで57.0%、アメリカで47.0%だったのに対し、日本は2020年で29.7%という低水準でした。
実際に日本ではどのキャッシュレス決済を利用している人が多いのでしょうか。日本のキャッシュレス決済事情について詳しくみていきます。
日本のキャッシュレス決済の現状は?
先ほどの経済産業省の資料から、過去5年間の日本のキャッシュレス支払い比率の推移を確認しましょう。
日本のキャッシュレス支払い比率
- 2010年:13.2%
- 2011年:14.1%
- 2012年:15.1%
- 2013年:15.3%
- 2014年:16.9%
- 2015年:18.2%
- 2016年:20.0%
- 2017年:21.3%
- 2018年:24.1%
- 2019年:26.8%
- 2020年:29.7%
それまで2ポイント以下の増加で推移していましたが、2018年には2.8ポイント、2019年に2.7ポイント、2020年には2.9ポイントと増加率が増えています。キャッシュレス・ポイント還元事業が2019年10月から2020年6月まで行われた影響もあるでしょう。
※キャッシュレス・ポイント還元事業とは、2019年10月1日の消費税増税に伴い、中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援した事業。
政府は「キャッシュレス・ビジョン」として大阪・関西万博(2025 年)に向けてキャッシュレス比率40%を目標としており、将来的には世界最高水準の80%を目指しています。