老後の住まいについて後回しにするのをやめる
50代に入り、老後に向けて考えたいのがお金と同時に住まいです。老後も今の場所に住み続けられるかは、一度家族で話し合いましょう。
たとえば、夫婦で今の大きさの家に住み続ける必要はあるのか、車は何歳まで乗るのか、病気をしたり介護が必要になったりしたらどうするのかなど。ご家庭によっては今の家より小さな家へ住み替えたり、市街地やお子さんの近くへ引っ越したり、リフォームしたりといった必要性が出てくる場合もあるでしょう。
年金生活になってから考えるのでは、お金の面で身動きが取れなくなる場合があります。体力的にも、引っ越しはできるだけ早いうちにした方が負担も少ないでしょう。
老後になってから不便を感じたり、余計なお金が必要になって大変な思いをしたりするよりも、50代のうちから計画的に進めることをおすすめします。
まだまだ忙しく体力もある50代のうちは、老後をリアルに想像するのは難しいかもしれません。たださまざまな情報を集めながら、徐々に生活水準を見直す工夫はしたいですね。年末のこの時期こそ、検討されてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」
- 総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2020年(令和2年)」
宮野 茉莉子