資産形成層の「イデコ(iDeCo)」や「つみたてNISA」といったいわゆる「つみたて投資」に注目が集まっています。

非課税枠のある投資制度として、それぞれ厚生労働省や金融庁が準備してくれた制度でありますが、活用する際の注意点は少なくありません。

今回は、iDeCoの運用資産が1000万円を超えた40代サラリーマン投資家のRさんに、つみたてNISAやイデコで使用する投資信託の中でもインデックスファンドの使い方についてうかがいました。

Rさんは、以前の勤務先に企業DC(企業型確定拠出年金)があり、転職した際にiDeCoに切り替えた方です。

【画像】イデコで資産が1000万円を超えた投資内容の詳細

企業DCを含めてここまでの累計投資額は672万円で、2021年11月現在の資産評価額は1000万円を超えています。含み益は投資累計額の49%に達しています(※画像を参照のこと)。

Q. インデックスファンドの落とし穴とは?

一言でいうと、いっぱいありすぎて選びにくいってことですかね。どの運用会社も同じようなベンチマーク(株価指数など)で同じようなインデックスファンドをたくさん作っていますので、消費者である個人投資家からすれば何を基準に選んでよいのかわかりにくいです。

ただ、インデックスファンドの最大の落とし穴は、運用にかかわる信託報酬が安いので少しではあるが、「確実に」ベンチマークに負け続けるということです。ここは実はあまり触れられていないことです。

たとえば、毎年信託報酬が0.2%(20ベーシスポイント)でも、10年経てば、ベンチマークに対して単純に掛け算しても2%も負けることになりますし、実際は複利で計算するので、もっと負けているということになります。

もっとも、つみたて投資となると、20年、30年と運用するわけですから、ベンチマークに対しての負け幅はもっと広がります。

個人的には、短期的には信託報酬が安いといっても、「長期でベンチマークに対して確実に数%負け続けること」に手数料を払うというのは完全には腑に落ちないです。まあ、イライラしないための手数料とも言えますがね。

こういうと、「アクティブファンドで負けるときは1年で2%くらいベンチマークに負ける時もあるだろ」という指摘もあります。確かにそうです。

ただ、「ベンチマークに長期で勝つ可能性のあるオプション料」ととらえれば、そこまでイライラする必要もないかと思います。重要なのは自分が払っている手数料は何に支払っているのかという理解が必要です。

個人的には、インデックスファンドも、アクティブファンドも使いようだと思っています。実際に両方投資をしています。

Q. インデックスファンドの見極め方、選び方はあるのでしょうか?

一つには信託報酬の安さです。安い方がいいに決まっています。

しかし、現在、手数料や信託報酬の安さだけに注目されていて、インデックスファンドの質には目が向けられていません。

ベンチマークとの運用のずれであるトラッキングエラーなどは、インデックスファンドごとにもっと比較されてもいいと思います。「悪かろう、安かろう」では消費者としては満足できないですからね。

運用報告書みると、中にはひどいインデックスファンドありますよ。たとえば、アクティブファンド並みにベンチマークに勝ってしまっているインデックスファンドとか(笑)

本来勝つことはいいことなんですが、そもそもベンチマーク並みに運用することを目指しているので、品質として良いとは言えません。そういうインデックスファンドは、逆にベンチマークに同じ程度で負ける可能性もはらんでいるということです。

実はインデックスファンド選びも重要ということになります。

Q. つみたてNISAやイデコでのインデックスファンド選びで何に気をつけるべきか?

実は一口にインデックスファンドといっても、どのベンチマークを選ぶか、つまりどの資産を選択するかでパフォーマンスが大きく変わります。

どのベンチマークや資産を選ぶかは、個人のリスクの取り方次第なので、一様な答えはないですが、若いうちはしっかりリスクをとって運用することがよいと思います。

リスクを抑えて運用すると、その分のリターンも小さくなりますから。

余談ですが、最近はリスク選びをロボットアドバイザーなどを使って、第三者に決めさせがちですが、一番大事なところを他人任せにしてしまうのは本当にもったいないです。

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マネー編集部