様々な毛の色を持つ猫の中でも、「シルバータビー(黒と灰色の縞模様)」の猫はテレビなどでもよく見かける毛の色だと言えます。

モノトーンでキリリとした印象の毛色のシルバータビーですが、そのシルバータビーの猫の毛の色が茶色みを帯びる「ターニッシュ」をご存じでしょうか。

今回はターニッシュのメカニズムなどについて、2匹の猫を飼う筆者から説明いたします。

ターニッシュについて

猫の毛の色が茶色くなってくるケースを「ターニッシュ」と呼びます。英単語ではtarnishとつづります。

この現象について日本語文献でわかりやすく回答しているのが日本獣医学会のサイトです。

この回答によると、シルバーの毛色は「もともと茶色である猫の毛色」になるはずの「赤みを出す」遺伝子が抑えられ、根本の系の色が白くなることで生まれます。

そして、子猫の頃にシルバーの毛を持つ猫も、年を取るごとに「赤みをおさえる」遺伝子が働かなくなり、赤みが出てきて茶色っぽい色が出てくることがあるようです。

日本獣医学会では、個別の医療相談以外の獣医学に関する質問であれば回答を受け付けてもらえるようです。その他のQ&Aの内容も読み応えがあって面白く、今回のターニッシュのように、他の日本語文献ではなかなか見かけないものへの回答もあります。

動物への理解が深められる読み物としても活用できるので、ぜひ定期的にご覧いただくのがおすすめです。