観葉植物の剪定、準備は?

それでは、実際に観葉植物を剪定してみましょう。まずは準備をしっかりとおこないます。

剪定に必要な道具として、剪定用のハサミもしくはナイフを用意しましょう。

低木や高木に分類される観葉植物などは、癒合剤を準備しておくと安心です。木の種類によっては、切ったことでそこから枯れ込んでしまうケースもあります。

癒合剤は剪定した枝の切り口に塗って、雑菌や病原菌の繁殖を防いだり、水分や養分の流出を防いだりして、枯れ込むのを防ぐ役割を果たします。木の種類によって、使用を検討してもよいでしょう。

切り口を雑菌から守るためには、ハサミやナイフを消毒して清潔な状態にすることも大切です。

錆びていたり、長く使っていない衛生状態の悪い刃物で剪定をすると、枝の切り口から病原菌やカビが入り込む恐れがあります。

ドラッグストア等で手に入るアルコール消毒液で剪定ハサミやナイフを消毒をしておくのが最も手軽。消毒液がない場合は、熱湯消毒という方法もあります。

熱湯消毒の方法は、鍋やフライパンに剪定ハサミやナイフを入れ、これらが被る位まで水を入れて火にかけ沸騰させます。沸騰して2分程経ったところで熱湯を捨て、ハサミやナイフを冷水で冷やせば殺菌消毒の完了です。

また、自分自身の手も清潔にし、消毒してから剪定作業を行います。植物に触れると被れやすい人は、手袋を用意すると良いでしょう。

剪定する時は、不要な枝や葉を捨てやすくするため、ビニール袋や新聞紙を近くに置いておくと処分しやすいので便利です。

観葉植物の剪定、やり方は?

観葉植物の剪定のやり方を解説します。うまく仕上げるコツにも繋がるのでしっかり意識して作業に入りましょう。

観葉植物の成長点を見つける

成長点とは、観葉植物の茎の部分でポコッと小さく出ている部分のことです。この成長点では細胞分裂が活発に行われており、新芽を作るために重要な役割を果たしています。

観葉植物を剪定するときは、この成長点よりも少し上で切って下さい。くれぐれも成長点をつぶさないようにしてください。

成長点よりも下で切ってしまった場合も成長が遅くなったり止まってしまう可能性もあるので、切る位置に関しては注意しましょう。

全体のバランスを意識し、理想の姿に仕立てる

茂った枝葉を切り、風通しを良くすることで健康な状態で生育を促しつつ姿を整えるということを意識して剪定します。剪定前には、改めて理想の姿を思い描いてみることも大切です。

まず、枯れかけている葉は切りましょう。逆に伸びすぎている葉や見た目のバランスが悪い枝も切ってしまいます。葉先が茶色く変色している場合は、変色した部分だけ切り落とせば大丈夫です。

成長点の少し上で切ることに注意しながら、不要な枝葉をていねいに剪定していきましょう。切ったあとは風通しも良くなりますし、理想の株姿に近づけることができます。