70代の金融資産目標額は?
では、70代はいくら以上の金融資産があれば良いと考えているのでしょうか。同じ資料をもとに確認します。
【金融資産目標残高】
平均:2576万円
中央値:2000万円
目標残高の分布
- 200万円未満:3.0%
- 200~300万円未満:1.5%
- 300~500万円未満:2.4%
- 500~700万円未満:7.4%
- 700~1000万円未満:1.1%
- 1000~1500万円未満:15.4%
- 1500~2000万円未満:3.5%
- 2000~3000万円未満:14.9%
- 3000~5000万円未満:12.8%
- 5000~7000万円未満:5.2%
- 7000万円以上:5.6%
- 無回答:27.3%
ちなみに70歳以上は、
- 老後のひと月当たり最低生活費:31万円
- 年金支給時に最低準備しておく金融資産残高:1954万円
とみているため、中央値の2000万円が70代の金融資産目標金額となりそうです。
ただ、別途考えておく必要があるのは、介護費用です。
厚生労働省「令和2年度 介護給付費等実態統計の概況」を参考にすると、65歳以上の介護保険の介護サービス受給率は、65~69歳の男性2.3%・女性1.7%に対し、70~74歳の男性4.3%・女性3.8%、75~79歳の男性7.9%・女性9.2%とどんどん上昇していきます。
受給者1人当たりの費用額は17万4900円(令和3年)で、平均介護期間は54.5ヶ月(公益財団法人生命保険文化センター調べ)といわれています。
そうすると介護費用として、別途1000万円程度は準備する必要があります。