意外に多い株式市場のパニック的な売り
もっと厄介なのが、こうしたパニック的な株式市場の調整局面が10年に1度くらいの頻度起こる可能性があるということである。ITバブル崩壊とリーマンショックの時期を思い出せいただければお分かりであろう。そうした状況に陥るときにメディアでは「100年に1度」といったフレーズが使われるが、実際は10-20年に一度くらいは起きている点には注意が必要である。
こう考えると、つみたて投資で含み益があっても、やはり売却タイミングを20年以内に注意深く見守って、しっかり売却してやる必要がある。これはなかなか投資初心者にとっては難しい行動だ。投資の原則は自分に投資の期限を決めないということがあるのだが、つみたてNISAの非課税期間だけを意識するとこの点は難しい。