住宅ローン控除(減税)とふるさと納税は併用が可能か?落とし穴は?
住宅ローン控除を受ける方でも、ふるさと納税の寄附金の控除を受けることが出来ますが、控除申請の方法により控除限度額への影響有無が変わります。
控除申請方法は、二通り。「確定申告を利用する方法」と「ワンストップ特例制度を利用する方法」です。
確定申告により行う場合は、所得税と住民税の両方から控除が行われるため、住宅ローン控除との併用をすると控除限度額に影響が出るケースがあります。
ワンストップ特例制度で行う方は、住宅ローン控除と併用をしても原則、控除限度額に影響はありません。なぜならば、ふるさと納税の控除が全額「住民税」から控除されますが、住宅ローン控除は原則として「所得税」から還付されるため、控除額の計算に影響を与えないからです。
事前におおよそのご自身の所得税と住民税は把握しておきましょう。もしくは、各ふるさと納税のサイトにはシミュレーションを用意しているところもありますので、確認するといいでしょう。
なお、住宅ローン控除の適用を受ける1年目は確定申告を行うことが必須条件となるので、ふるさと納税の控除申請にワンストップ特例制度を利用することはできませんので気を付けてください。
2年目からは、ワンストップ特例制度を利用することが出来るようになります。
また、ワンストップ特例制度はふるさと納税先の自治体数が5団体以内と決まっています。各自治体に特例の適用に関する申請書を提出する必要があります。
いかがでしたでしょうか?年末調整の準備を進める時期に、改めてご自身の住宅ローン控除と所得税、住民税を確認して、控除限度額を把握しながらふるさと納税も楽しんでいただければ幸いです。