ある番組で女優の菅野美穂さんが、子育てについて「子供を洗って湯冷めしないうちに自分も出ないといけないので、ボディソープで(洗髪も含めて)全身を洗ってた」と発言したことに対し、ネットなどでは女性の共感の声が上がっていました。
このように、仕事と家事育児のかけもちで目が回るような忙しい毎日の中では1分1秒も惜しいもの。教育資金のことまでゆっくり考える余裕は、体力的にも精神的にもないというのが正直なところではないでしょうか。
ただ、記事の前半で紹介した松井証券の調査では、育児に満足している夫婦の約8割が資産運用をしているという調査結果もありました。
共働き夫婦は財布を別々にしていることも多いですが、夫婦で将来のお金について話し合えるというのは、お互いが相手を信頼している証だと言えます。結果的に子育て以外の満足度も高めることにつながるのではないでしょうか。
おわりに
経済の停滞が続き、給料が上がらない今の時代、共働きでないと子供の習い事や塾代を捻出することはなかなか難しいでしょう。
我が子に十分な教育を受けさせたいと考えるのは親の常。しかし、子供のためにとついお金をかけ過ぎてしまうのは、課金ゲームと揶揄される教育資金のマイナス面だと言えます。
だからこそ、どのように資金を準備するかを夫婦で話し合い、周りに流されることなく冷静な判断をしていくことが大切なのではないでしょうか。
参考資料
- 専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2020年(独立行政法人 労働政策研究・研修機構)
- 「育児・子育て」に関する実態調査(松井証券)
- 平成30年度 子供の学習費調査の結果について(文部科学省)
- 平成28年社会生活基本調査 生活時間に関する結果要約(総務省)
中野 令子