老後に向けて今からできる対策は2つ
これまで70代の貯蓄事情を見て、老後に向けてお金を貯めておく必要性は分かったという方も多いと思います。しかし、現役世代は住宅ローンや子どもの教育資金などで「いまお金が必要なのに、何十年も先のお金なんて考えられない」という方もいらっしゃるでしょう。
そういう方におすすめしたいのが、「お金に働いてもらう」ということ。つまり、資産運用です。
資産運用とは、債券や株式、不動産、投資信託などに投資をして資産を増やしていくもの。株や投資信託で運用を行えば、貯金で貯めていくよりも、より大きく資産を増やすことが期待できます。
今は、どの銀行も低金利で銀行に預けているだけではお金はほとんど増えません。メガバンクの普通預金金利は0.001%程度です。
そういう時代だからこそ、今の時代にあったお金の増やし方である「資産運用」の検討をしてみましょう。
では、ここからは資産運用を行うにあたって大切なポイントを2つお伝えしていきます。資産運用に付き物のリスクの抑え方も見てみましょう。
1.長期・積立投資
資産運用は、長期間で考えることが基本です。長期間投資を続けることで、利子に利子がつく「複利の力」を最大限活用でき、資産を大きく増やすことも可能です。
また、積立ては買付けのタイミングを分散できます。毎月一定額を購入すれば、高いときは少なく、安いときは多く購入するので、購入単価が平準化されるように。高値づかみを避け、より安定した運用を行えるでしょう。
今はじめるなら、つみたてNISAのように運用益が非課税になる制度を検討しましょう。
2.保障を持つ
長期運用が大事ということはご理解頂けたと思いますが、長期運用を行うために欠かせないのが「保障」です。積立てを続けていくためには、健康で定期的に収入を得続ける必要があります。
万一、病気やケガで働けなくなったり介護状態になったりした場合、積立を続けられなくなります。最悪の場合、今まで積み立ててきた資産運用を止めて、そこからお金を引き出す必要も考えられるでしょう。
そうならないためにも、収入補償や就業不能保険に加入して、万一のことがあっても収入を得続けられる環境を整えておくことを視野にいれておくと良いでしょう。
資産運用も大切ですが、その前に収入が途切れたときの準備をすることが重要です。
資産運用について分からない方は、まずはオンラインのセミナーなどに参加して、資産運用について学んでみてはいかがでしょうか。
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参考資料
鶴田 綾