「共働きだから」ゆるくなる財布の紐
共働きで「稼いでいるから」「疲れているから」「忙しから」ーこの3つの理由で、財布の紐がゆるくなる場合があります。また、ある程度貯蓄が貯まると安心してしまい、そこから貯蓄が進まないことも。夫婦で稼いでいる余裕が、逆に出費を増やしてしまうのです。
特に核家族だったり、1人で育児を行うワンオペ育児だったりすると、便利なモノやサービスを取り入れながら仕事と家事育児を両立するご家庭が多いでしょう。心身の余裕を保つことが一番なので大切なことですが、だんだんと財布の紐もゆるくなりがちに。
「共働きだからこれくらい大丈夫」の基準がゆるみ続け、月にいくら使っているのか把握できなくなると要注意。想像していたよりも支出が増えている場合があります。
なかなか貯まらないご家庭は、一度「共働きだから」という考えで購入・利用しているモノやサービスの金額を見直してみましょう。
中には「ネットスーパーと普段の買い物の併用で食費が管理できていなかった」「便利だけどそこまで必要のないサブスクを利用していた」という出費が見えたり、「お惣菜を買うより、調理家電を導入した方が安く済む」といった案が浮かんだりする場合もあるでしょう。
ストレス発散がエスカレート
日々の仕事や育児、家事に疲れると、スイーツやお酒がストレス発散になる方も多いのでは。そのストレス発散が効果的なら良いのですが、たとえば週1~2回のコンビニ通いが楽しみだったのが2日に1回になったり、1日1本で満足していたお酒が2~3本と増えたりなど、エスカレートする場合もあります。
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が2021年3月17日公表した「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2021」によると、30~40代がストレス発散のためにかける全体平均は1ヶ月で4384円。内容は多い順で男性で「外食」「お酒」「スイーツ・お菓子」、女性で「スイーツ・お菓子」「外食」「旅行」でした。
ストレス発散の出費は、なかなか見えにくいもの。一度、1カ月の金額を把握してみましょう。思っていたよりも使っていた場合、ストレス発散より環境の改善を考えた方がお金のためにも体のためにも良いケースがあります。