乗り換えしない理由は?
料金の安さは乗り換える理由になってもいいはずなのですが、実際には大多数のスマホユーザーは安いだけでは乗り換えに動かなかったことになります。その理由として多く挙げられたのは、以下のような点でした。
- 店舗でサポートを受けられない
- キャリアメールなど一部の機能が使えなくなる
- 20GBのデータ容量では足らない
- 割引やオプションの関係で今のほうがお得
- 今の契約に満足している
特に「店舗でサポートを受けられない」についてですが、3社とも新料金プランは契約もオンラインで、その後のサポートも店頭・電話ではなくオンライン対応になります。
料金の安さは魅力的であるものの、故障など何かあったときのサポートもオンラインでしかできないというところで、多少高くても今のままでいいと踏みとどまる人は少なくないようです。筆者の友人のドコモユーザーも、契約手続きをネットでするのは難しいからという理由でahamoへの乗り換えをしなかったと言います。
そのほかにも、「ネットでしか手続きができないと、携帯が壊れたら連絡ができなくなる」という意見もありました。実際、総務省の「情報通信白書 令和3年度版」によると、2020年のインターネット利用率(個人)は83.4%ですが、利用端末ではスマートフォンの68.3%がパソコンの50.4%を上回っています。
また、スマートフォンによるインターネット利用率を都道府県別に見ると、7割を超えるのは埼玉県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、福岡県と人口が集中する大都市圏。「ネットでしか手続きができないと、携帯が壊れたら連絡のしようがない」という人は、意外と多いのかもしれません。
各種割引やオプションで今のほうがお得
料金の安さが売りの新料金プランですが、よくよく計算してみると今のプランの方が安いというユーザーも意外といるようです。たしかに、大手キャリアの月額料金は高いものの、ネットや電気をまとめて契約することで、家族割やネット割、電気割などの各種割引が適用されます。