老後資金作りに「iDeCo(イデコ)」を始める人が増えてきており、iDeCoという言葉を聞いたことがない方が少なくなってきているように感じます。

そんななか、iDeCo+(イデコプラス)という制度については、聞いたことがないという方の方が多いのではないでしょうか。

本日は、普段マネーセミナーの講師やマネープランニングのアドバイザーをしている私からiDeCo+(イデコプラス)のメリットや注意点も含めわかりやすく解説していきたいと思います。

iDeCo+(イデコプラス)とは?

iDeCo+(イデコプラス)は、中小企業の事業主がiDeCoに加入している従業員に対し、個人の掛金に上乗せして掛金を拠出できる制度のことです。正式名称は「中小事業主掛金納付制度」です。

具体的には、従業員が個人で加入しているiDeCoの掛け金に対し、事業主がその掛け金を上乗せしてくれるという、従業員にとっては大変嬉しい制度になっています。

iDeCo+(イデコプラス)を利用できるのは、企業型確定拠出年金・確定給付企業年金・厚生年金基金などの企業年金を実施していない、従業員300人以下の企業に限ります。

加入者(従業員)の掛金と事業主掛金の合計額は、月額5000円以上2万3000円以下となっており、加入者(従業員)と事業主がそれぞれ1000円単位で細かく設定することができます。

掛け金は、加入者(従業員)の掛金を0円にすることはできませんが、事業主掛金が加入者(従業員)掛金を上回ることは可能ですので、従業員にとってはさらに嬉しい制度と言えそうですね。