【厚生年金保険(第1号)・平均年金月額】

全体:14万4268円(男性:16万4770円・女性:10万3159円)

会社員が受け取る厚生年金(第1号)の受給額分布

国民年金と比較すると、個人差・男女差が大きいですね。

厚生年金は男女でひと月当たり約6万円の差がありますね。一般的に女性の方が男性より、ライフスタイルの変化によって雇用形態に影響を受けやすいと思われますので、その影響が年金受給額にも影響を与えているようです。

豊かな老後にはいくら必要か

これまで国民年金と厚生年金の平均受給額を眺めてきました。この年金額で不安のない老後を送れるのか考えていきましょう。「生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/令和元年度」によると、夫婦ふたりの最低日常生活費は月額で平均22万1000円、ゆとりある老後生活費は平均月額36万1000円です。

では、夫婦の働き方によって、老後の年金額にはどのくらい差がつきそうでしょうか。先述の男女別平均年金月額を元に、2つのパターンで計算してみます。

【夫婦共に会社員で共働き】

平均受給月額は合計で26万7000円です。最低限の日常生活費は足りますが、ゆとりある老後を送るには月あたり9万4000円が不足します。老後を30年とすると、ゆとりある老後への不足額は3384万円です。

【夫が会社員、妻が専業主婦】

平均受給月額は合計で21万8000円です。最低限の日常生活費までは老後30年で100万円ほど不足する計算となりますので、貯金でカバーできる金額ですね。ゆとりある老後を送るには月あたり14万3000円が不足し、老後30年では5148万円不足する計算になります。

上記の金額は平均年金月額をもとに計算していますので、世帯によっては想定外に年金額が低かった、という場合もあるかもしれません。ご自身がいくらもらえるか、この機会に「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認してみるといいですね。