みなさんは、周りのみんなの稼ぎや貯金って、ちょっと気になりませんか?とはいえ、いくら親しい仲でも、年収や貯蓄はなかなか話題に上がりづらいものです。

国税庁の「令和2年(2020年)分 民間給与実態統計調査」によると、1年間を通じて勤務した給与所得者の平均年間収入は433万円。また、厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査」によると、1世帯当たり平均所得金額は552万円、中央値は437万円です。

ライフスタイルにもよりますが、上記の統計をみると「年収400万円」は、いわゆる「標準的な年収」であると言えそうです。ちなみにDodaの調査によると、平均年収400万円に到達する年齢は、28~29歳あたり。

今回は、いわゆる標準世帯「年収400万円台世帯」の貯蓄や負債について見ていきたいと思います。今、年収400万円や29歳に近い方、これから年収400万円を目指す方、そして「ちょうどいま、年収400万円台の方」は必見です。

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「年収400万円台のサラリーマン」はどのくらいいるの?

はじめに、平均的なサラリーマンの年収ゾーンである「年収400万円台」の人はどのくらいいるのでしょうか。国税庁の「令和2年(2020年)分 民間給与実態統計調査」から見ていきます。

「年収400万円」のサラリーマンはどのくらいいる?

男女全体で14.6%でした。

【男女計】給与階級別給与所得者数・構成比

100万円以下:8.4%/100万~200万円以下:13.8%/200万円超 300万円以下:15.5%
300万円超 400万円以下:17.4%/400万円超 500万円以下:14.6%/500万円超 600万円以下:10.2%
600万円超 700万円以下:6.5%/700万円超 800万円以下:4.4%/800万円超 900万円以下:2.8%
900万円超 1000万円以下:1.8%/1000万円超 1500万円以下:3.4%/1500万円超 2000万円以下:0.7%
2000万円超 2500万円以下:0.2%/2500万円超:0.3%

平均:433万円

こうしてながめると、平均の433万円の前後にボリュームゾーンが集まっていますね。また、給与600万円以下の層で全体の約8割を占めていることもわかります。また、所得格差についてはまた別の機会に触れますが、見逃せない部分でもあります。

さて、年収400万円台のサラリーマンは全体の14.6%であることが分かりました。次では、「年収400万円台世帯」の貯蓄と負債、そして純貯蓄を見ていきます。