「繰下げ受給」「繰上げ受給」ってみんなやってるの?
では、実際に、繰下げ受給・繰上げ受給する人はどのくらいいるのでしょうか。厚生労働省年金局「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況 」から、「繰上げ受給」「本来(65歳)」「繰下げ受給」の割合を見ていきましょう。
【国民年金】受給権者の繰上げ・繰下げ受給状況
- 繰上げ:12.3%
- 本来(65歳):86.3%
- 繰下げ:1.5%
【厚生年金】受給権者の繰上げ・繰下げ受給状況
- 繰上げ:0.4%
- 本来:98.8%
- 繰下げ:0.8%
現時点では、繰下げ受給・繰上げ受給ともに、選んでいる人はごくわずかです。特に「繰下げ受給」の場合は、受給開始までの資金繰りがボトルネックとなっていることは確かでしょう。
ただし、高年齢者雇用安定法の改正など「働くシニア」を後押しする制度が拡充しつつあるこんにち。繰下げ受給を視野に入れる人の動きが気になるところです。
2つの制度に共通する注意点は、やはり、一度申請すると取り消しや変更ができない点でしょう。いずれの制度を使う場合も、ご自身の健康と老後資金の準備具合が大きな決め手となりそうです。
参考資料
著者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)