今の時代だからこそ、はじめたいこと

これまで今のシニア世代の年金額や働き方を見てきましたが、働く世代が年金を受給する頃には、少子高齢化の影響もあり年金額が減ると考えられます。

とはいえ、日々の生活費に教育費、住宅ローンも払うとなると、なかなか老後資金まで準備するのは難しいですよね。

老後資金の準備法として、一つ考えてほしいのが資産運用です。資産運用というと大儲けや大損というイメージがあるかもしれませんが、投資する対象を分散して、長期間で毎月コツコツと積み立てていく方法がいま注目されています。

iDeco(個人型確定拠出年金)やつみたてNISA制度を耳にしたことがある方も多いと思いますが、これは自分で投資信託などを選んで、毎月一定額を積み立てていくもの。投資をすると通常は運用益に20.315%の税金がかかりますが、これらの制度であれば非課税です。

たとえば「毎月3万円・年利5%・30年間」で運用した場合は約2496万円です。銀行預金のみなら、30年間で約2500万円を貯めるには月約7万円が必要に。前者のほうが現実的と感じる方も多いのではないでしょうか。

もちろん運用なのでリスクはありますし、自分にあった金融商品を選ぶ必要もあります。ただ低金利の現代では、老後資金を貯めるための選択肢の一つとして有効でしょう。

今ではオンラインセミナーなどで情報収集もできるので、自分の老後のために検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子