老後は約35年間。60代以上「働く世帯」と「無職世帯」の割合と貯蓄額は? ~60代の貯蓄の内訳は?~

Party people studio/shutterstock.com

copy URL

「人生100年時代」が現実味を帯びる中で、60代定年後も働き続けるか、引退して年金や貯金を頼りに生活していくか、迷われる方も多いでしょう。

60代時点での貯蓄額によっては、働くかどうかの判断材料になりそうですね。

生命保険文化センターの調査によると、預貯金や個人年金保険、有価証券などの老後資金を使いはじめようと考えている年齢は、平均65.9歳です。65歳あたりから、老後資金を使い始める人が多いのですね。

続きを読む

そこで、本日はFPの資格を持ちながらファイナンシャルアドバイスをしている私から、現在のシニア世代の60代以上「無職世帯」と「働く世帯」の割合や貯蓄額の差から、セカンドライフに向けたお話をしていきます。

60代以上「無職世帯」と「働く世帯」の割合はどれくらい?

総務省統計局が公表する「家計調査 貯蓄・負債編―二人以上の世帯―(2020年)」の第8-10表から、「働く世帯」と「無職世帯」の世帯数分布(1万分比))を確認しました。世帯主の年齢別に、その差を見ていきましょう。

※なお、ここでは「60歳以上の者がいる世帯」を1万世帯と定義しています。

世帯主が60歳以上:9168世帯

<内訳>

  • 無職世帯:5775世帯
  • 無職世帯を除く勤労者以外の世帯:1220世帯
  • 勤労者世帯:2173世帯

世帯主が65歳以上:7446世帯

<内訳>

  • 無職世帯:5473世帯
  • 無職世帯を除く勤労者以外の世帯:947世帯
  • 勤労者世帯:1026世帯

世帯主が70歳以上:5469世帯

<内訳>

  • 無職世帯:4405世帯
  • 有業世帯:1064世帯

世帯主が75歳以上:3220世帯

<内訳>

  • 無職世帯:2838世帯
  • 有業世帯:382世帯

上記のデータをもとに、世帯主の年齢別の無職世帯の割合を出してみます。

  • 世帯主が60歳以上の世帯:63.0%
  • 世帯主が65歳以上の世帯:73.5%
  • 世帯主が70歳以上の世帯:80.5%
  • 世帯主が75歳以上の世帯:88.1%

※小数点2桁以下は四捨五入しています。

現代はシニア世代が働く環境が整いつつあり、60代以降も働き続けるという声も聞かれることでしょう。ただ上記を見る限り、60歳以上の世帯では仕事をせずに過ごしている方のほうが多いようです。

また、70歳を超えると無職世帯がグンと増えている様子もわかります。

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
執筆者
高橋 明香

会計専門学校卒業後、和光証券株式会社(現みずほ証券株式会社)に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事する。そのキャリアは20年に渡る。後進の育成にも注力し、教育・研修担当としても活躍。豊富な金融知識と親しみやすい性格で顧客からの信頼も厚い。現在は、個人向け資産運用のサポート業務を行う。CFP(Certified Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。