2020年の平均給与433万円 賞与は?男女・業界別にチェック
umaruchan4678/shutterstock.com
国税庁は2021年9月29日、「令和2年分民間給与実態統計調査」の調査結果を公表しました。それによると、給与所得者の1人当たりの平均給与は年間433万円(対前年比0.8%減)となり、2年連続の減少となりました。長引くコロナ禍が影響しているとみられます。
そこで今回はこの調査結果をもとに、気になる給料事情を詳しく見ていきます。
【平均給与】男性532万円、女性293万円に
同調査によると、1人当たりの平均給与433万円。男性532万円、女性293万円となりました。
内訳は、平均給料・手当は369万円(男性449万円、女性254万円)で、平均賞与は65万円(男性83万円、女性39万円)です。
平均給料・手当に対する平均賞与の割合は17.5%(男性18.4%、女性15.3%)となっています。
給与所得者の平均年齢は46.8歳(男性46.8歳、女性46.7歳)で、平均勤続年数は12.4年(男性13.9年、女性10.1年)となりました。
業種別に平均給与をチェック
ここからは、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与を業種別にみていきます。
- 電気・ガス・熱供給・水道業:715万円
- 金融業、保険業:630万円
- 情報通信業:611万円
- 建設業:509万円
- 学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業:503万円
- 製造業:501万円
- 複合サービス事業:452万円
- 運輸業、郵便業:444万円
- 不動産業、物品賃貸業:423万円
- 医療、福祉:397万円
- 卸売業、小売業:372万円
- サービス業:353万円
- 農林水産・鉱業:300万円
- 宿泊業、飲食サービス業:251万円
全体平均:433万円
最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の715万円、次いで「金融業、保険業」の630万円となりました。一方で、最も低いのは「宿泊業、飲食サービス業」の251万円です。
平均給与 正社員は減少、非正規は増加に
ここからは、正規・非正規の給料もみていきます。
正規、非正規についてみると、給与所得者の1人当たりの平均給与は正規496万円(前年比1.5%減)、非正規176万円(同0.9%増)となりました。
これを男女別にみると、正規は男性550万円(同2.0%減)、女性384万円(同1.3%減)。非正規については男性228万円(同0.9%増)、女性153万円(同0.7%増)となっています。
正規の給料が落ちる一方で、非正規は伸びる結果となりました。
男性は300~400万円 女性は100~200万円で最多に
今回は性別や業界ごとに、1年間の平均給与をみてきました。長引くコロナ禍の影響もあってか、給料は減少傾向であることがわかりました。
また、業種によって、平均給料は450万円以上も変わる結果となりました。
給与所得者の給与階級別分布をみると、男性では年間給与額300万円超400万円以下の者が538万人(構成比17.5%)、女性では100万円超200万円以下の者が508万人(同23.4%)と最も多くなっています。
参考資料
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元・厚生労働省担当記者(社会保障専門紙)
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場IT企業での法人営業を経て、厚生労働省記者クラブに所属する行政・自治体向けの社会保障専門紙記者として活動。
現在は「公的社会保障制度(年金・医療・介護)」の仕組みと、「私的資産形成(NISA・iDeCo)」の税制優遇制度を横断的に分析し、生活者のための家計防衛術を提供する編集者として活動している。
各省庁が公表する難解な一次情報(e-Gov法令検索の条文データや、総務省統計局の家計調査など)を読み解き、現役世代からシニア層までを対象に、事実に基づいた実用的な解説記事を継続的に執筆している。
このほか、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも情報を発信している。
【経歴・専門性】
前職の専門紙記者時代には、厚生労働省本省および各地方自治体(保険者)を直接取材対象とし、現場の最前線で以下の重要政策の決定プロセスと一次情報に触れてきた。
これらの政策取材を通じ、「制度の複雑化が引き起こす、生活者のサイレントな不利益(申請漏れや制度の不知による経済的損失)」の構造を実務レベルで把握。役所の論理で構築された難解な制度設計を、IT企業時代に培ったデータ分析手法と掛け合わせることで、客観的指標(平均値ではなく中央値を用いた実態把握など)に基づく解説記事を執筆している。
【具体的な実績・保有資格・メディア掲載歴】
公的機関の一次データに依拠した客観的な記事執筆により、Yahoo!ニュース「経済ランキング」において多数の1位を獲得。具体的な執筆・担当領域における実績は以下の通りである。
- 公的年金・給付金領域:日本年金機構の公表資料に基づく「在職老齢年金による支給停止基準」や「年金生活者支援給付金の受給要件」の解説。また、国税庁のガイドラインに沿った定額減税や各種給付金の対象者判定フローの実務的整理。
- 医療・介護保険領域:高額療養費制度などの自己負担限度額の算出方法や、公的保障のセーフティネット範囲の図解解説。
- 資産運用領域:金融庁のNISA特設サイトや、iDeCo公式サイト(国民年金基金連合会)のデータに基づく税制優遇メリットの数値化。特定の金融商品の購入推奨は行わず、公的年金の不足分を補うための長期積立投資の制度整理に特化。
- 貯蓄・家計管理領域:家計調査などの官公庁統計データに基づいた、年代別・世帯年収別の貯蓄実態の論理的解説、およびインフレ時代におけるリスク管理手法の情報提供。
- 保有資格・実務知見:東京商工会議所 ビジネスマネジャー検定試験®合格。上場企業での実務経験と当資格で培った「組織マネジメント」や「コンプライアンス・リスク管理」の視点を個人の家計防衛に転用し、ビジネスパーソンが納得できる論理的な解説の裏付けとしている。
【読者へ提供する価値と発信理念】
「役所の論理ではなく、生活者の視点で制度を翻訳する」ことを発信の基本理念としている。
複雑怪奇な社会保障制度においては、制度を知らないこと自体が直接的な経済的損失に直結する。この情報非対称性を是正し、「知っていれば救われたはずの人が損をする現状をゼロにする」ことが現在の活動における最大のミッションである。
そのため、記事執筆にあたっては個人の主観や推測、投資推奨は避ける。
そのうえで、読者の生活や資産に影響を与える領域であることを自覚し、読者が「国に頼りすぎず、国を賢く利用する」ための正確で安全な判断材料を提供し、生活者とその家族を守るための実用的な知見を届け続けている。
(2026年7月13日更新)