国民年金の受給月額と生涯受給額
まずは、基礎年金にあたる国民年金の受給額を男女別にみていきます。
厚生労働省年金局「令和元年度(2019年)厚生年金・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均受給額は「男性が5万8866円」「女性が5万3699円」と男女差はほとんどありません。
先程の平均余命と平均受給額をかけ合わせて一生涯でもらえる国民年金の受給額を計算すると以下のようになります。
■男性:5万8866円×12ヶ月×約20年=約1412万円
■女性:5万3699円×12ヶ月×約24年=約1546万円
厚生年金の受給月額
つづいて、厚生年金の場合もみていきましょう。厚生年金の場合、平均受給額は「男性が16万4770円」「女性が10万3159円」となっています。この月約6万円の差は生涯受給額にどの程度影響するのでしょうか。
■男性:16万4770円×12ヶ月×約20年=約3954万円
■女性:10万3159円×12ヶ月×約24年=約2970万円
本記事で示したのは、平均余命と平均受給月額をかけた概算です。厚生年金の場合は現役期間中の年収水準によって個人差が大きくなることは覚えておくと良いでしょう。