学生&プレママが知っておきたい「国民年金保険料」の制度

学生の方や妊婦の方には以下の制度があります。

◆学生納付特例制度◆

日本国内に住むすべての人は20歳になると国民年金の被保険者になります。学生であっても例外ではないため、在学中の保険料の納付が猶予される「学生納付特例制度」が設けられているのです。本人の所得が一定以下の場合に申請により猶予されます。

<令和3年度の所得基準>
128万円+扶養親族等の数×38万円+社会保険料控除等

家族と同居していても、家族の所得の多寡は問いません。本人の所得が基準以下であれば、申請によって利用が可能です。

◆産前産後期間の免除制度◆

国民年金の第1号被保険者が出産した際に、出産前後の一定期間の国民年金保険料が免除される制度です。所得の多寡は問いません。

出産日(出産予定日)が属する月の前月から4ヵ月間の国民年金保険料が免除に。(多胎妊娠の場合は出産日が属する月の3カ月前から6カ月間)

産前産後期間の免除制度は、保険料が免除された期間も保険料を納付したものとして老齢基礎年金額に反映されます。
申請は出産予定日の6カ月前から可能です。(出産後も申請できます)

まずは年金保険料の「未納」を避ける!

国民年金には保険料を免除あるいは猶予する制度があり、これによって保険料が未納になることを避けることができるのです。未納期間が長期に渡ると、老齢年金がもらえなくなるだけでなく、障害年金や遺族年金ももらえなくなります。

保険料を納めることが厳しくなってきたら、忘れずに申請をして保険料の免除を受けましょう。

参考資料

石倉 博子