長い目で見て考えよう
子どもがいる世帯の場合、日々の生活費はもちろんのこと、住宅ローンに教育費と支出が多くなる傾向にあります。2019年には老後2000万円が必要と話題にもなりましたが、老後資金を準備する必要もあるでしょう。
ただし今のコロナ禍においては、一時的に離職をされる方もいます。男女共同参画局の「男女共同参画白書 令和3年版」によれば、2020年4月は前の月と比べて就業者数が男性で39万人、女性で70万人減少しています。特に非正規職労働者が多い育児中の女性の場合、難しいところもありますよね。
新型コロナウイルスがいつ収束するかは誰もが分かりませんが、ここ10年以上の流れでみれば子どもがいる世帯の所得額も、女性の有業率も上がっています。現段階では先行き不透明ではあり、目先のことばかりをみれば不安にもなりますが、いつまでもこの状況が続くわけではありません。貯蓄や働き方については長い目で見て考え、今後の自分なりの動き方を模索してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」
- 国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)(第8-2表)
- 男女共同参画局「男女共同参画白書 令和3年版」
宮野 茉莉子