シャープ株が鋭く上昇

シャープ(6753)の株価が急騰しています。2017年1月4日、同社株は前営業日比で+9%高い293円で引けました。2016年10月中旬までは150円を下回る水準で低迷していましたが、あっという間に株価はほぼ2倍になりました。

最近は台湾のホンハイ(鴻海)傘下での事業展開が進んでいるように見受けられます。

欧州でAV市場に再参入する手立てが打たれたり、シャープの持ち分法適用会社である堺ディスプレイプロダクトが中国で液晶パネル工場を建設すると報じられたことが、ホンハイとのシナジーへの期待を高めているようです。

そこで、シャープ株はどこまで上昇する余地があるのか、チャートを手掛かりに考えてみましょう。

まずは過去5年間の同社株のチャートをご覧ください。

2012年末~2013年の株価急騰にならうか

実は、2012年年末から2013年の前半にかけてシャープの株価が急騰したという経緯があります。

当時株価は2012年11月末の172円から上昇し、2012年12月には372円を付けました。わずかな期間で株価が2倍を超える値上がりをしたのです。そして、その後2013年5月に633円まで上昇しています。172円を起点とするとこれは約3.7倍の水準です。

今回の株価の動きを見ると、起点は2016年8月と思われます。2016年7月に92円で終わった株価は8月1日に安値87円を一瞬付けますが、その後反転上昇に転じ、2016年12月末には270円まで上昇、2017年1月4日には300円目前まで来ました。

随分上げたことは否定できませんが、もともとかなり値幅が出やすい銘柄です。今回も大きな変動を期待してもいいのではないでしょうか。

節目は340円!? うまく行けば500円越えも?

ちなみに、92円を3.7倍すると340円になります。2017年1月4日終値293円から見て+16%上昇余地があります。

具体的に上昇が始まった2016年10月中旬の140円を起点と考えると、その3.7倍は518円で+77%の上昇余地が残されたことになります。

このように、前回のラリーを参考にすると上値余地はまだあると言えるでしょう。上昇相場が若い*ことも好材料です。

*上昇相場の初期~中期段階にあること

 

LIMO編集部