老後対策で抑えたい、3つのポイント
それでは、足りない資金をどのように準備していけばよいでしょうか。ポイントは3つあります。
①世界株式
②長期積立
③投資と保障のバランス
まず、大きな資産を作りたい時は「成長する資産」に着目することが大切です。
銀行金利(0.001%)で資産を倍にしようとすると、気の遠くなるほどの時間がかかります。
一方、世界株式で6%の運用ができた場合、より早く資産を倍に増やせる可能性があるのです。
このように、今後も成長が見込める世界経済や世界株式に着目するのがよいでしょう。
そして、世界株式で運用する際に大切なのが、「長期でコツコツ運用」していくことです。
金融商品は日々値動きがあります。運任せに一括で大きな資金を投資してしまうと、タイミングによっては大きな損失を被ってしまいます。
しかし、長期間毎月積立てしていくことで、そのリスクを下げることができます。
最後に、世界株式で長期積み立てをしていく前提として、健康で働き続ける必要があります。
投資を続けるためには、世界株式でコツコツ長期積立運用をしていく際の一番のリスクを回避することが大切になってきます。具体的には、病気や大怪我で、介護状態になり給与を受け取れなくなった場合や給与が下がるケースを避けることです。
そのような長期で積立していく際のリスクは、保障でカバーしておきましょう。
これからの時代は、自助努力で老後資金を準備する時代になりそうですね。その際に、何から始めればよいかわからない方も多いと思います。
まずは、オンラインセミナーや書籍などで情報を集めてみることからはじめてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金・国民年金事業の概況」
- 金融審議会「市場ワーキンググループ」(第21回)厚生労働省提出資料
- 生命保険文化センター「介護や支援が必要な人の割合はどれくらい?」
- LIFULL介護「老人ホームの費用相場」
- ハウスコム「東京都の全体家賃相場」
- 生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」
- 三菱UFJ銀行「円預金金利」
- 吉田 奈都子(LIMO)「厚生年金の受給額「月30万円超」の人は、どれ程いるのか」
宮内 勇資