年収600万円世帯の「家族のようす」
ここで「年収600万円世帯」の家庭状況をひもときながら、さきほどの貯蓄・負債事情との関連を見ていきます。
年収600万~650万円世帯の家庭のすがた
- 世帯主の平均年齢・・・49歳
- 世帯人数の平均・・・3.22人
・うち18歳未満の世帯人員・・・0.91人
- 世帯主の配偶者のうち女性の有業率・・・47.1%
- 持家率…78.4%
これらの数値をみると、「住宅ローン」と「教育費」という2つのコアな出費が家計の大部分を占めている世帯が多いことが想像できますね。それを補うかのように共働き率が半分というのも読み取れるのではないでしょうか。
人生に必要な「三大資金」
みなさんは「人生の三大資金」をご存じでしょうか?
「教育」「住宅」「老後」の3つの資金を指します。これらは、日頃の家計のやりくりとは別枠で、計画的に積み立てていく必要がある項目であると言えます。
この3つのお金のうち、「いつまでに・いくら必要か」が見えづらく、かつ丁寧に準備をしていく必要があるのが「老後資金」であるといえるでしょう。
教育資金や住宅資金については、先述した負債額のデータにもあったように、ローンを組んで融資をしてもらうことが可能です。
でも老後資金はどうでしょう。自治体や家族のサポートを受けることはできるかもしれませんが、自らの力で老後に新たに融資を受けることは、決して簡単なことではないはずです。